椎間板変性について

椎間板変性は老化などによって軟骨組織である椎間板が傷んで炎症し、その結果、次第に機能を失ってしまう病気です。

背骨の間にある円形の椎間板は本来、私たちが運動するときの負担が腰に均等にかかるようにクッションの役割をしています。クッションと言っても、椎間板自体はゼラチン状の髄核をしっかりとしたコラーゲン状の線維輪が包んでいます。

 

椎間板が炎症を起こして傷んでくると水分を失います。水分を失うと、組織は破綻します。この破綻が進行すると、脊椎周辺の神経が刺激され、痛みや運動機能低下といった症状がおこります。

椎間板変性の痛みは、屈伸、前屈、ひねり等の動きや、物を持ち上げる動作をした際に最も発生します。また腰に限らず、背中、太もも、脚にも痛みが現れることがあります。


今ある治療法では椎間板を変性前の状態に戻すことは難しく、初期の状態ではオピオイド系鎮痛剤、リハビリ、ステロイド注射、整体療法などで症状の軽減を図ります。進行した段階では手術などで対処する等のアプローチが主流です。

 

臨床試験情報

ディスクジェニックスは現在、椎間板変性(症状有り)の患者を対象に、米国で施設共同溶媒及びプラセボ対照の無作為化二重盲検比較試験を行っています。

この試験はFDA(米国食品医薬品局)の審査基準に沿ってIDCTの安全性と初期段階での有効性を検証する目的があります。

米国での臨床試験(参加基準や参加病院を含む)についての詳しい情報はホームページで詳しく紹介されています:

承認審査について

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細胞治療の審査にはばらつきがあります。例えば、臨床段階で多少程度に加工される細胞等は審査の対象となりません。

一方でIDCTに使用される細胞は製造過程で変質するため、FDA(米国食品医薬品局)、EMA(欧州医薬品庁)、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)などの機関からの承認が必須です。承認基準は治療の安全性と効果性保証するものです。ディスクジェニックスはこれら厳しい基準に基づき、日々開発を進めています。

     どんな細胞治療も、患者様自身が安全性と効果性の承認基準をしっかりと理解した上で受けることが大切です。

 

注意:IDCTは現在開発段階のため、人への投与はPDMAに承認されていません。