DiscGenicsは、米国食品医薬品局(FDA)より同種椎間板前駆細胞の椎間板内投与による第III相臨床試験開始の承認を取得したことを発表

DiscGenicsは、米国食品医薬品局(FDA)より同種椎間板前駆細胞の椎間板内投与による第III相臨床試験開始の承認を取得したことを発表

l  最終段階の主軸となる検証試験である2つの第III相臨床試験の実施計画書についてFDAの承諾を取得

l  第III相臨床試験に用いる治験製品の化学、製造、管理(CMC)面についてFDAとの合意を達成

2024年7月23日(火)

ソルトレイクシティ(ユタ州):筋骨格系の変性疾患に対する同種細胞ベースの再生治療法を開発している非公開の後期臨床段階のバイオ医薬品企業であるDiscGenicsは、痛みを伴う変形性椎間板疾患(DDD)に対する同種椎間板前駆細胞の椎間板内投与療法(IDCTまたはrebonuputemcel)の第III相臨床試験の実施計画書および臨床試験に用いる治験製品の化学、製造、管理(CMC)に関してFDAから承諾を得たことを発表しました。
「脊椎、椎間板、またはそれらを取り巻く軟部組織より発生する機械的な腰痛に対する信頼できる治療法は非常に少ないなかで、初期の臨床試験のデータからDiscGenicsの細胞療法が、痛みを伴う変形性椎間板疾患患者に対して、侵襲性が極めて高い切除手術や融合手術から、画期的な低侵襲の再生治療法への転換をもたらす可能性を示しているとともに、この待ち望まれた有望な療法の継続的な臨床評価に参加できることを楽しみにしています。」と、クリーブランドクリニックの疼痛管理部門ならびに医学的根拠に基づく疼痛治療薬の研究および教育部門の部長であるナジー・メクハイル博士(MD、PhD)は述べています。
FDAと合意した第III相臨床試験計画は、並行して実施する2つの同一試験で構成されます:主軸試験(DGX-A02またはPIVOT)および検証試験(DGX-A03またはCONFIRM)。どちらの試験も、単一レベルの症候性腰椎椎間板変性を有する患者を対象としたランダム化二重盲検、シャム対照、多施設協同試験です。
「第III相臨床計画は、IDCTの第I/II相臨床試験から得られた有望な安全性と有効性の成績に基づく強力な臨床データから構築され、また臨床ニーズが高い患者集団においてIDCTの安全性評価を継続して実施することを保証するためFDAとの議論を経ております。なお第I/II相臨床試験データは、International Journal of Spine Surgery https://www.ijssurgery.com/content/early/2024/06/25/8609)に掲載されました。」と、DiscGenicsの最高医療責任者であり、セムズ・マーフィー神経学および脊椎研究所の会長であるケビン・T・フォーリー医師は述べています。
各試験は1年間の主要評価期間に加えてさらに1年間のフォローアップ期間を持ち、合計2年間の試験期間で実施します。主軸試験(DGX-A02)の最初の被験者は2024年第4四半期に登録される予定です。
「この地点に到達するまでの道のりは長かったですが、非常にエキサイティングな旅でした。故ヴァレリー・クケコフ博士によるこの細胞技術の初期創設から、IDCTのヒトでの初めての臨床評価の成功に至るまで、私たちは細胞の安全性だけでなく、その再生能力についてもより自信を持つようになりました。また我々のチームは、この重要な規制マイルストーンを達成するために情熱を持って取り組んできました。これにより、この技術の管理者としての責任を果たし続けることができます。」と、DiscGenicsの最高経営責任者兼取締役会会長のフラッグ・フラナガンは述べています。
このIDCTの第III相臨床試験計画は、FDAへの治験届(IND)の許可の下で評価されます。この第III相臨床計画が成功すれば、FDAへの生物製剤ライセンス申請(BLA)を実施いたします。


IDCTについて:IDCT(注入型椎間板細胞療法、またはrebonuputemcel)は、症候性腰椎椎間板変性の進行を停止し、椎間板を内側から再生することを目的とした単独の単回注射生物製剤です。IDCTの有効成分(医薬品物質)は、提供された成人ヒト椎間板組織から得られた生きた椎間板細胞から製造された椎間板前駆細胞群です。これらの細胞は、現在の良好な製造方法(cGMP)の下で、高く制御された環境下、多段階の製造プロセスを経て増殖され、フェノタイプの変化を生じます。製造プロセスの完了後、椎間板前駆細胞は使用前に同一性、純度、効力、安全性評価などの広範な検査を受けます。その後、椎間板前駆細胞は粘稠なヒアルロン酸ナトリウム溶液および賦形剤と混合され、IDCTとして再生医療製品製剤となります。IDCTは凍結保存され、個別の「オフ・ザ・シェルフ:既製品」最終製品として保持され、外来施設で経皮的に椎間板内への注射による投与が行われます。IDCTはFDAによって再生医療先進治療(RMAT)およびファストトラックの指定を受けています。


免責事項:IDCTはDiscGenicsによって開発中の試験製品であり、FDAやその他の規制機関によってヒトへの使用の承認を受けておりません。


慢性腰痛と変形性椎間板疾患について:慢性腰痛は、世界中で障害の主要な原因となっている深刻な医療課題であり、米国では癌以外で最も一般的なオピオイド処方の理由となっています。米国の成人の12-30%がある時点で影響を受けると推定され、米国の医療制度に毎年1000億ドル以上のコストがかかり、経済と個々の患者にかなりの負担をもたらしています。患者の約40%では、腰痛は椎間板変性によって引き起こされます。これは慢性的かつ進行性の状態であり、椎間板が分解し、痛みを引き起こします。


DiscGenicsについて:DiscGenicsは、筋骨格系の変性疾患に対する同種細胞ベースの再生治療法を開発する非公開の後期臨床段階のバイオ医薬品企業です。同社の主力製品候補であるIDCT(注入型椎間板細胞療法、またはrebonuputemcel)は、腰椎椎間板変性の進行を停止し、椎間板を内側から再生することを目的とした単独の単回注射生物製剤です。DiscGenicsは、新しい筋骨格系の適応症を可能にするフォローオン同種細胞プラットフォームも開発しています。これらの独自の治療法のさらなる開発と、コンプライアンス、コスト、生産スケジュールの管理を維持するために、DiscGenicsは本社のあるユタ州ソルトレイクシティにスケーラブルな同種細胞製造プロセスとcGMP施設を構築および検証しました。

より詳しくは、同社ホームページ参照  www.discgenics.com/home-ja

 

問合せ先

リンゼー・サクソン(英語)

lindsey@discgenics.com

or

コーリン・リー・ノビック(日本語)

colin.lee.novick@cj-partners.com

脊椎外科国際ジャーナルに、腰椎椎間板変性症の成人治療のための同種椎間板前駆細胞療法に関するFDA承認の研究結果が発表されました。

脊椎外科国際ジャーナルに、腰椎椎間板変性症の成人治療のための同種椎間板前駆細胞療法に関するFDA承認の研究結果が発表されました。

ソルトレイクシティ、ユタ州 – 2024年7月9日 – DiscGenics, Inc.は、筋骨格系の変性疾患に対する同種細胞ベースの再生療法を開発する、後期臨床段階の非公開バイオ医薬品企業です。本日、腰部変形性椎間板疾患(DDD)の疼痛に対する同種椎間板前駆細胞療法(IDCTまたはrebonuputemcel)の初のヒト臨床試験である第I相/第II相併合試験の結果が脊椎外科国際ジャーナルに掲載されたことを発表しました。

この研究は、主要な安全性および有効性のエンドポイントを達成し、高用量IDCT(9,000,000細胞/mL)の単回椎間板内注射が安全に椎間板容積を増加させ、腰椎椎間板変性症患者において、注射後2年間にわたり背部痛、障害、および生活の質の統計的に有意で臨床的に意味のある改善をもたらすことを示しました。

「この研究の結果は、DDDに関連する疼痛を安全かつ効果的に軽減し、変性椎間板内で再生効果を発揮するIDCTの可能性を示しています。椎間板容積のMRI画像解析は、病気の進行を止め、さらには逆転させる可能性を示唆しています」と、主要著者であり、セントルイス整形外科センターの脊椎外科医であり、IDCT試験のトップエンロール者であるMatthew F. Gornet, M.D.は述べています。「私は30年以上の経験を持つ脊椎外科医であり、35以上のFDA臨床試験に関与してきましたが、この研究の患者結果は非常に有望です。」

FDAが許可した、前向き、ランダム化、二重盲検、溶媒対照およびプラセボ対照、多施設協同試験では、症候性の単一レベル腰部DDDを有する60人の患者が、低用量細胞(n = 20)、高用量細胞(n = 20)、溶媒対照のみ(n = 10)、またはプラセボ(n = 10)のいずれかを単回椎間板内注射で受けるようにランダム化されました。主要エンドポイントは、52週時点での平均視覚アナログスケール(VAS)疼痛改善率>30%でした。障害および生活の質は、それぞれOswestry障害指数(ODI)およびEQ-5Dで評価されました。椎間板容積は放射線学的に評価されました。治療に関連するかどうかに関係なく、有害事象(AE)が報告されました。患者は、ベースラインおよび治療後4週、12週、26週、52週、78週、および104週に評価されました。

52週時点の主要研究期間では、高用量群はベースラインからの平均VAS割合減少(−62.8%、P = 0.0005)を達成し、背部痛改善>30%のエンドポイントを達成しました。平均変化も臨床的に重要な差(MCID)である20ポイントの減少(−42.8、P = 0.001)を上回りました。この臨床的改善は104週でも維持されました。さらに、高用量群は12週でODIおよびEQ-5Dにおいて臨床的に意味のある統計的に有意な改善を示しました。臨床的改善は単回椎間板内注射後26週、52週、78週、および104週で維持されました。椎間板容積に有意な変化が見られたのは高用量群のみで、52週で平均249.0 mm3(P = 0.028)、104週で平均402.1 mm3(P = 0.028)の増加が見られました。全体として、少数の患者(18.3%)が重篤なAEを報告しており、最も多い割合はプラセボ群に見られました。試験の過程で、6.7%の患者が重篤なAEを経験し、すべて溶媒対照(n = 1)またはプラセボ(n = 3)群で発生し、治療に関連するものではありませんでした。

「DiscGenicsの創設以来、IDCTの独自の椎間板細胞集団が椎間板変性に対処するための安全性と再生の可能性について一貫した証拠を見てきました」と、DiscGenicsの最高医療責任者であり、Semmes-Murphey Neurologic & Spine Instituteの会長であるKevin T. Foley, MDは述べています。「我々の初期の基礎科学研究、米国および日本で実施された14件の異なる前臨床動物研究でヒト細胞を安全に使用する能力の実証、そして最近発表された最初のヒト安全性および患者報告アウトカムデータは、椎間板を内側から外側へと安全に再生させる可能性を持つこの細胞の概念を支持しています。」

DDDは椎間板が崩壊し、疼痛および障害を引き起こす慢性かつ進行性の状態です。米国では慢性腰痛症例の約40%を占め、特定の時点で12-30%の成人が影響を受け、米国の医療システムに毎年1,000億ドル以上の費用がかかり、経済および個々の患者に多大な負担を与えています。

「この研究の顕著かつ持続的な結果は、限られた治療選択肢しかないDDD患者のケアのパラダイムを変えるIDCTの驚異的な可能性を示しています」と、DiscGenicsの最高経営責任者兼取締役会会長であるFlagg Flanaganは述べています。「この研究結果の発表がもたらす勢いにより、米国でのこの新しい治療法の第III相臨床試験をまもなく開始する予定です。」

DiscGenicsについて:DiscGenicsは、筋骨格系の変性疾患に対する同種細胞ベースの再生治療法を開発する非公開の後期臨床段階のバイオ医薬品企業です。同社の主力製品候補であるIDCT(注入型椎間板細胞療法、またはrebonuputemcel)は、腰椎椎間板変性の進行を停止し、椎間板を内側から再生することを目的とした単独の単回注射生物製剤です。DiscGenicsは、新しい筋骨格系の適応症を可能にするフォローオン同種細胞プラットフォームも開発しています。これらの独自の治療法のさらなる開発と、コンプライアンス、コスト、生産スケジュールの管理を維持するために、DiscGenicsは本社のあるユタ州ソルトレイクシティにスケーラブルな同種細胞製造プロセスとcGMP施設を構築および検証しました。

DiscGenicsは、自社にて開発中の椎間板前駆細胞と米国退役軍人省が開発中の細胞加工椎間板との共同研究開発を進めることを発表

なおこの研究開発は、退役軍人省の技術移管計画のBRAVE  Fundingに実現可能性のあるプロジェクトとして認定され資金提供を受けました 

ソルトレイクシティー(ユタ州)- 2023年11月9日

脊椎関連変性疾患に伴う疼痛緩和および機能改善を目的とした再生医療等製品を開発する臨床開発ステージのバイオベンチャーであるDiscGenicsは、同社が臨床開発中の変形性椎間板症(DDD:  Degenerative Disc Disease)治療用の椎間板前駆細胞(DiscoGenic細胞)を、米国退役軍人省により開発が進められている細胞加工技術を用いた斜交構造の椎体終板(eDAPS)の作成に使用することの実現可能性について評価するため、基本的な科学的協同研究開発合意(CRADA)が締結されたことを発表しました。

eDAPSとは、米国退役軍人省とペンシルバニア大学の研究者らにより考案された、生きている細胞を加工して作られた再吸収可能な椎間板移植片ポリマーで、椎間板の本来の構造や機能に類似した特性を持ち、終末期の椎間板変性(IVD)患者の変性椎間板の置換に用いることを意図しているものです。

DiscoGenic 細胞は、成人ドナーのヒト椎間板細胞由来の生きた前駆細胞群として製造され、IDCT(一般名;rebonuputemcel)の名称で、軽度から中等度の成人椎間板変性症に対する治療製品候補として、DiscGenics社の治療製品開発エンジンです。

この進行中の協業を通して、研究者たちはDiscoGenic細胞由来のDiscGenics社独自の髄核や線維輪を用いて作成したeDAPSは、間葉系肝細胞を用いて作成したeDAPSとは構造的にも生化学的にも異なることを見出しました。

「DiscoGenic細胞由来のeDAPSは、ヒトの髄核や繊維輪の細胞源へ転換可能な椎間板移植片として使用でき、ヒトの頸椎椎間板置換のために最適な規模の椎間板を培養することができる細胞加工技術であることから、有望なトランスレーショナル開発である。」と、米国退役軍人省の主任研究者のSarah Gullbrand博士(Corporal Michael J. Crescenz VA Medical CenterのTranslational Musculoskeletal Research Centerの研究員、ならびにペンシルバニア大学の整形外科学教室のMcKay Orthopaedic Research LaboratoryのResearch Assistant教授)は述べています。

このプロジェクトは、米国退役軍人省の技術移管計画(TPP)によるBRAVE Fundingに認定され資金提供を受けており、この資金により連合された技術の研究がさらに進められるとともに、DiscoGenic細胞由来の移植実験が大動物を用いて行われる予定です。BRAVE Fundingとは、米国退役軍人省が保有する技術の革新を継続させること、退役軍人ならびに広く米国民への使用による利益のため、企業と連携してその技術価値を高めていくことを意図しています。

「DiscGenics社は、ペンシルバニア大学のVA Gullbrand博士、Robert Mauck博士並びに彼らのチームとこの重要なプロジェクトにおいて協業することは誇らしいことです。」とDiscGenics社のCEOで取締役会長のFlagg Flanaganは述べています。また、彼は「IVD変性による腰痛は、成人の運動機能を制限する最も一般的な要因で、弊社は軽度から中等度の椎間板変性症にIDCTを開発しています。しかしながら、重篤な状態まで椎間板変性が進行してしまった多くの患者さんには、外科的な介入が必要になるかもしれないと認識しています。我々のDiscoGenic細胞プラットフォームは、外科的な介入が必要な患者さんへの治療選択肢を大いに広げることができる変性椎間板の置換を可能にする移植方法を創成するものでしょう。」と述べています。

DiscGenics社の最高医学責任者のKevin T. Foley博士は、「既存の機械的な器具に代わって生物学的な椎間板による椎間板置換は、医療器具中心の治療様式から生物学的な細胞治療を通じた疾患の根幹治療へと、脊椎管理の規範とされてきた考え方を変え続けていくでしょう。」と追加コメントしています。

DiscGenicsについて

DiscGenicsは、脊椎関連変性疾患を患う患者の疼痛緩和および機能改善をする再生医療等製品の開発に注力する臨床開発段階にある未上場バイオベンチャー企業である。同社最初の開発品目であるIDCT(rebonuputemcel)は、軽度から中等度の有症状の変形性椎間板症の治療用の他家·相同利用の注射用DiscoGenic細胞加工製品である。IDCTは、成人ドナーのヒト椎間板細胞由来の前駆細胞群として製造された、生きたDiscoGenic細胞と粘性の溶媒との混合物による製剤である。IDCTは米国FDAにより再生医療先端治療(RMAT)の指定を受け、優先審査対象に認定されている。世界で唯一椎間板疾患を治療するための椎間板由来他家細胞治療製剤を開発した企業として、腰痛に悩む数多くの患者の痛みを減弱させる手術を伴わない組織再生の可能性を秘めた治療法を提供する、ユニークなポジションを有している。

DiscGenicsは、開発を進めるDDD治療用細胞療法「IDCT」が FDAによるRMAT指定を受けたと発表

2023年01月27日(

ソルトレイクシティ(ユタ州):脊椎関連変性疾患に伴う疼痛緩和および機能改善を目的とした再生医療等製品を開発する臨床開発ステージのバイオベンチャーであるDiscGenicsは、同社が開発を進める変形性椎間板症(DDD:  Degenerative Disc Disease)治療用の椎間板前駆細胞(他家)を有効成分とするリードシーズ「IDCT(Injectable Discogenic Cell Therapy)」に対して、アメリカ食品医薬品局(FDA:  Food and Drug Administration)より再生医療先端治療(RMAT:  Regenerative Medicine Advanced Therapy)指定を受けたことを本日発表した。

指定取得に関して、DiscGenicsのCEO兼ChairmanであるFlagg Flanagan氏は「DDDを治療するため、成人ドナーの椎間板組織から生成した椎間板前駆細胞を用いる当社の革新的な治療アプローチを裏付ける重要な一歩である」と述べた後、「今後は、DDDによる痛みに耐え続けている数多くの患者にIDCTを可能な限り早期に届けられるよう、FDAとの協力関係を強化し、責任感をもって開発を進めたいと思う」と続いた。

本指定は、DiscGenicsが実施したIDCTのFIH(first-in-human)試験で得られた良好な安全性・有効性データに基づいており、既報の通り、当該試験ではDDDを起因とする腰痛を患っている患者において、IDCTを投与された椎間板は体積が増加し、患者が感じる痛み(VAS)・障害指数(ODI)も減少し、併せて生活の質(QOL:  Quality of Life)も改善していることが確認できた。そして、実薬群においては、鎮痛剤の使用量も減少する結果が見られ、前述の結果と合わせ、全面的に投与後2年間にわたり迅速かつ持続的な改善をもたらす再生能力を垣間見ることができた。

米国の21世紀治療法(21st Century Cures Act)に基づき導入されたRMAT指定制度は、細胞療法を含む有望なパイプライン製品の開発および審査プロセスを迅速化するために設けられたプログラムであり、指定される細胞治療は、重篤な(或いは生命を脅かす)疾患の治療を目的とし、併せて当該疾患が有するアンメット・メディカル・ニーズに応える可能性を示す臨床的結果を有する必要がある。具体的には、RMAT指定を受けた細胞治療は、サロゲート(或いは中間)エンドポイント使用許可の可能性、早期承認サポート、承認後要件達成をするためのサポート、生物製剤承認申請(BLA:  Biologics License Application)の優先審査など、当該指定を受けたシーズの開発・審査を迅速化する指導をFDAから受けることができる制度である。

IDCTは、脊椎関連治療を目的として製品として、初めてRMAT指定を受けており、2019年に受けたファストトラック指定(優先承認審査制度)と合わせると、FDAから受けた2つ目の指定となる。

DiscGenicsについて

DiscGenicsは、脊椎関連変性疾患を患う患者の疼痛緩和および機能改善をする再生医療等製品の開発に注力する臨床開発段階にある未上場バイオベンチャー企業である。世界で唯一椎間板疾患を治療するための椎間板由来他家細胞治療製剤を開発した企業として、腰痛に悩む数多くの患者を治療するユニークなポジションを有している。同社最初の開発品目であるIDCTに含まれる他家·相同利用のディスコジェニック細胞は、椎間板組織由来の前駆細胞であり、手術を伴わない注入剤として投与されるため、低侵襲な方法で軽度から中程度の変形性椎間板症の組織再生を促す可能性を秘めている。

より詳しくは、弊社ホームページ参照<www.discgenics.com/home-ja>

DiscGenicsは、2年間の観察期間を設けたDDD治療用細胞療法の米国臨床試験において良好な成績が得られたと発表

DiscGenicsは、2年間の観察期間を設けたDDD治療用細胞療法の米国臨床試験において良好な成績が得られたと発表

Discogenic椎間板前駆細胞による細胞治療は、DDDによる腰痛症患者の治療後2年間において安全で、変性した椎間板の大きさを増やすとともに腰痛ならびに運動機能やQOL(生活の質)を速やかにかつ継続的に改善させました。 

DiscGenicsが第41回J.P.モルガン・ヘルスケア・カンファレンスに参加

2023年01月04日(水)

ソルトレイクシティ(ユタ州):脊椎関連変性疾患に伴う疼痛緩和および機能改善を目的とした再生医療等製品を開発する臨床開発ステージのバイオベンチャーであるDiscGenicsは、2023年01月09日~12日に開催される予定の「第41回J.P.モルガン・ヘルスケア・カンファレンス」において、去年に続き、当社CEOがプレゼンテーションを行うことを本日発表した。

具体的な発表日時などに関する情報は以下の通りである。

·     日時 :2022年01月11日(水)の15:30~ (米国西海岸標準時)
   (2022年01月12日(木)08:30~(日本標準時))

·     場所 :Westin St. Francis in the Golden Gate Room(32階)

·     登壇者:フラッグ・フラナガン(当社Chairman兼CEO)

·     内容 :会社紹介および実施済の臨床試験に関する報告

 

DiscGenicsについて

DiscGenicsは、脊椎関連変性疾患を患う患者の疼痛緩和および機能改善をする再生医療等製品の開発に注力する臨床開発段階にある未上場バイオベンチャー企業である。世界で唯一椎間板疾患を治療するための椎間板由来他家細胞治療製剤を開発する企業として、腰痛に悩む数多くの患者を治療するユニークなポジションを有している。同社最初の開発品目であるIDCTに含まれる他家·相同利用のディスコジェニック細胞は、椎間板組織由来の前駆細胞であり、手術を伴わない注入剤として投与されるため、低侵襲な方法で軽度から中程度の変形性椎間板症の組織再生を促す可能性を秘めている。

より詳しくは、同社ホームページ参照  www.discgenics.com/home-ja

DiscGenicsがJ.P.モルガン・ヘルスケア・カンファレンスに参加

2022年01月05日(水)

ソルトレイクシティ(ユタ州):脊椎関連変性疾患に伴う疼痛緩和および機能改善を目的とした再生医療等製品を開発する臨床開発ステージのバイオベンチャーであるDiscGenicsは、2022年1月10日~13日に開催される予定の「第40回J.P.モルガン・ヘルスケア・カンファレンス」において当社CEOがプレゼンテーションを行うことを本日発表した。

具体的な発表日時などに関する情報は以下の通りである。

·     日時 :2022年01月11日(火)の09:00~09:25(米国東部標準時)/
    2022年01月11日(火)の23:00~23:25(日本標準時)

·     登壇者:フラッグ・フラナガン(DiscGenicsのChairman兼CEO)

同カンファレンスに招待されている方々は、カンファレンスのウェブサイトで上記プレゼンテーションのライブ配信を見ることができる上、必要に応じて事後再生することも可能である。 

DiscGenicsについて

DiscGenicsは、脊椎関連変性疾患を患う患者の疼痛緩和および機能改善をする再生医療等製品の開発に注力する臨床開発段階にある未上場バイオベンチャー企業である。世界で唯一椎間板疾患を治療するための椎間板由来他家細胞治療製剤を開発する企業として、腰痛に悩む数多くの患者を治療するユニークなポジションを有している。同社最初の開発品目であるIDCTに含まれる他家·相同利用のディスコジェニック細胞は、椎間板組織由来の前駆細胞であり、手術を伴わない注入剤として投与されるため、低侵襲な方法で軽度から中程度の変形性椎間板症の組織再生を促す可能性を秘めている。

より詳しくは、同社ホームページ参照  www.discgenics.com/home-ja

問合せ先

リンゼー・サクソン(英語)

lindsey@discgenics.com

or 

コーリン・リー・ノビック(日本語)

colin.lee.novick@cj-partners.com

ゴールドマン・サックスがDiscGenicsに注目

DiscGenicsのChairman兼CEOであるフラッグ・フラナガンは「2021 Builders + Innovators Summit」で「100 Most Intriguing Entrepreneurs」の1人として選定される

2021年10月19日(

ソルトレイクシティ(ユタ州):脊椎関連変性疾患に伴う疼痛緩和および機能改善を目的とした再生医療等製品を開発する臨床開発ステージのバイオベンチャーであるDiscGenicsは、ゴールドマン・サックス(GS)がカリフォルニア州ヒールズバーグで開催する「2021 Builders + Innovators Summit」において、当社のChairman兼CEOであるフラッグ・フラナガン氏が、GSが選ぶ世界で最も興味深い起業家100人(「100 Most Intriguing Entrepreneurs」)の1人として選定・表彰されることを本日発表した。

様々な業界の起業家にスポットライトを当てるためにも開催される本イベントは、2日間にわたって開催される。

フラナガン氏は医療機器領域において、起業家・経営者・アドバイザーとして30年間超の経験を有している。そして、2007年に設立されてから、当社リードシーズでもある変形性椎間板症(DDD:Degenerative Disc Disease)治療用の椎間板細胞治療用注入剤(IDCT:Injectable Discogenic Cell Therapy)の研究開発(前臨床・米国における第Ⅰ/Ⅱ相試験、日本における第Ⅰ/Ⅱ相試験など)を牽引してきた。

今回の表彰に関し、フラナガン氏は「ゴールドマン・サックスからこのような形で我々のやってきたことが認められたことを光栄に思っている」と述べ、「私自身、DiscGenicsに務める役職員、アドバイザー等全員にお礼をしたい。彼らの支援なくして、腰痛に悩む数多くの患者を支援する可能性を秘めているIDCTの開発をここまで運ぶことはできなかったと思う」と続いた。

フラナガン氏は、DiscGenicsを設立する前、脳神経外科手術用医療機器の卸会社「Flanagan Instruments」を設立し、24年間にわたり当該領域のリーディング・カンパニーに進展させ、2005年に伊藤忠インターナショナルに売却している。また、現在DiscGenics以外でTrueDigital Systems社・Peleton Medical社・Triad Life Sciences社・Steribite社・Neurosurgery Research & Education Foundationの取締役も務めており、以前に再生医療等製品の米国企業団体であるAlliance for Regenerative Medicineの取締役、そして各々アルコン・オリンパスに買収されたTrueVision Systems社・Image Stream Medical社の取締役としての経歴も有している。

ゴールドマン・サックスのCEOであるデービッド・ソロモン氏は今回の件について「多くの考え・観点が交わる場所でこそイノベーションは生まれると思う」とコメントをしており「ゴールドマン・サックスではこの事実を考慮した上、社会各方面の人々が一堂に会する場面を提供することにより、未来へのイノベーションの切口を提供しようとしている。今年のBuilders + Innovators Summitへ参加されるリーダー達は各々注目すべき方々であり、今年を代表する起業家としてフラナガン氏を表彰できることを大変嬉しく思っている。」と当社CEOを讃えた。

なお、今回のサミットでは、100人の起業家を表彰するほか、経験豊富な起業家、学者、ビジネスリーダー、学者による一般セッション等も行われる。

DiscGenicsについて

DiscGenicsは、脊椎関連変性疾患を患う患者の疼痛緩和および機能改善をする再生医療等製品の開発に注力する臨床開発段階にある未上場バイオベンチャー企業である。世界で唯一椎間板疾患を治療するための椎間板由来他家細胞治療製剤を開発する企業として、腰痛に悩む数多くの患者を治療するユニークなポジションを有している。同社最初の開発品目であるIDCTに含まれる他家·相同利用のディスコジェニック細胞は、椎間板組織由来の前駆細胞であり、手術を伴わない注入剤として投与されるため、低侵襲な方法で軽度から中程度の変形性椎間板症の組織再生を促す可能性を秘めている。

より詳しくは、同社ホームページ参照  www.discgenics.com/home-ja

問合せ先

リンゼー・サクソン(英語)

lindsey@discgenics.com

or 

コーリン・リー・ノビック(日本語)

colin.lee.novick@cj-partners.com

DiscGenics社が「日本試験の患者組入れ終了」及び「米国試験の投与後1年間の盲検観察期間終了」 を発表

  • 2021年04月27日(

ソルトレイクシティ(米国ユタ州)・東京:腰椎椎間板変性疾患に伴う疼痛緩和および機能改善を目的とした再生医療等製品の開発をするバイオベンチャー企業であるDiscGenics社は、慢性的な腰痛の主な原因の1つである軽度から中等度の変性椎間板症(DDD)の日本人被験者を対象として実施した、他家由来の椎間板細胞治療注入剤(IDCT)を用いた国内臨床試験において患者組入れが終了したことを本日付けで発表した。

本臨床試験では、日本国内7施設において計38例の被験者が組入れられ、2020年1月のプレスリリースにて開示の通り、第1回目の独立データモニタリング委員会(IDMC)の安全性評価を通過した試験となっている。全被験者に対する独立データモニタリング委員会の第2回安全性評価は、最終投与を受けた被験者の投与日から起算して6ヶ月時点で実施する予定であり、臨床治験実施計画書に基づきその後6ヶ月間の観察期間が設けられている。

本試験の治験責任医師である東海大学医学部整形外科学准教授の酒井大輔医師は、今回の発表に際して「腰椎椎間板変性疾患の治療は、高齢化が進む日本において重要なアンメットメディカルニーズであり、この疾患に対する新たな治療方法を提供できる可能性を秘めているIDCTの国内試験に参加できていることを大変嬉しく思っています」とコメントした。また、「イヌの椎間板変性モデルを使用した非臨床試験でヒト椎間板由来細胞で製造したIDCTを用いた際に、投与を受けたイヌの椎間板の追加変性の抑制が確認でき、併せて椎間板の構造上の改善も確認できました。ヒトでも同様の結果を得ることができた場合、DDDに関連して発生する痛み・障害を軽減できる可能性があると考えています」とのべた。

本試験は単一高位DDD(有症状)患者を対象に実施中の多施設共同の二重盲検・前向き・無作為化・シャム対照試験であり、IDCTの安全性および初期的有効性を評価するものである。そして選択・除外基準に適合した被験者は、無作為に3つの群(高容量・低容量・シャム)に分けられる。主要評価項目は安全性であり、有効性の主要評価項目は痛みの軽減度合いである。また、副次評価項目として障害の改善および画像診断項目の改善を設定している。

なお、本試験は2018年に医薬品医療機器総合機構(PMDA)へ治験届を提出し受理された臨床試験である。 詳しい試験内容はこちらを参照

また、DiscGenics社は米国内においても腰椎椎間板変性症患者(有症状)を対象とした無作為・多施設共同・溶媒対照・プラセボ対照・二重盲検並行群間比較法によってIDCTの安全性と有効性を評価する第Ⅰ/Ⅱ相試験を実施している。同試験での患者組入れは2020年春に終了しており、投与後1年間の盲検観察期間(各被験者が18ヶ月・24ヶ月時点での安全性・有効性評価を実施)が完了している。今後は、追加の1年間の非盲検観察期間を継続し試験を終了する予定である。

同試験は米国食品医薬品局(FDA)管轄下で実施されており、同局へ新薬臨床試験開始届(IND)を提出し開始されている。また、本製品の上市の際は同局(FDA)の生物製品評価研究センター(CBER)の管轄下となる予定である。既に独立データモニタリング委員会による最後の安全性評価を通過し、非盲検観察期間も開始している。

詳しい試験内容はこちらを参照

DiscGenics社の会長兼社長であるフラッグ・フラナガンは、今回の発表に関し「弊社にとってはもちろんのこと、腰椎椎間板変性に伴う痛みに苦しむ多くの患者様にとっても日本国内試験の患者組入れ終了および米国試験の盲検観察期間終了は本再生医療等製品の開発における重要なマイルストーンであると思います」コメントをしており、「両臨床試験において惜しみない協力をしてくださった各医療施設の先生方と医療従事者の方々には深くお礼を申し上げます。今後は両臨床試験を成功裏に終了することができるように引き続き努力してまいりたいと考えております」とのべた。

IDCTについて

注射剤であるIDCTに含まれる他家·相同利用のディスコジェニック細胞は、椎間板組織由来の前駆細胞であり、細胞を治療に利用しているため日本国内におけるIDCTは再生医療等製品として区分される。同再生医療等製品はcGMP環境下で製造され、使用前に広範囲な検査(含む規格·力価·安全性·純度)を受けている。最終製品は使用するまで冷凍保存されるが、他家製品でもあるため一般的な医療用医薬品と同様に製造すること可能である。患者へは経皮的に髄核内投与が行われ、処置は外来で実施可能と想定されている。

変形性椎間板症(DDD)について

DDDは、椎間板内の細胞外マトリックスが崩壊し、炎症そして痛みを伴う慢性的な進行性疾患である。総患者数は100万人超と推計されており、日本国内においては年間で約20万人に対してDDD治療のための施術が実施されている。軽度DDDへの治療オプションとしてはリハビリ及び疼痛管理はあるものの、病状がある程度進んだDDDに対しては、疼痛の原因となっている椎間板を切除した後に上下の椎体を固定する手術などの侵襲性の高い治療オプションしか残されていない場合が多々ある。しかしながら、これら手術の成功率は決して高いわけではなく、手術後に上下の隣接する椎体に新たな変性を誘発させる結果につながる可能性もある。

DiscGenicsについて

DiscGenicsは、脊椎関連変性疾患を患う患者の疼痛緩和および機能改善をする再生医療等製品の開発に注力する臨床開発段階にある未上場バイオベンチャー企業である。世界で唯一椎間板疾患を治療するための椎間板由来他家細胞治療製剤を開発する企業として、腰痛に悩む数多くの患者を治療するユニークなポジションを有している。同社最初の開発品目であるIDCTに含まれる他家·相同利用のディスコジェニック細胞は、椎間板組織由来の前駆細胞であり、手術を伴わない注入剤として投与されるため、低侵襲な方法で軽度から中程度の変形性椎間板症の組織再生を促す可能性を秘めている。

より詳しくは、同社ホームページ参照<www.discgenics.com/home-ja>

問合せ先

リンゼー・サクソン(英語)

lindsey@discgenics.com

コーリン・リー・ノビック(日本語)

colin.lee.novick@cj-partners.com

DiscGenics、50百万円米ドル(50億円超)のシリーズC資金調達を実施

2020年08月26日(水)

ソルトレイクシティ(ユタ州):脊椎関連変性疾患に伴う疼痛緩和および機能改善を目的とした再生医療等製品の開発をする臨床開発ステージのバイオベンチャーであるDiscGenicsは、50百万米ドル(50億円超)のシリーズC資金調達を実施したと本日発表した。本ラウンドには、シーズ・インベストメント有限責任事業組合(リード)、イーグルファンドSP1号有限責任事業組合、株式会社メディカルインキュベータジャパン、株式会社ケアネットを含む多くの新規日本投資家が参加をしており、前ラウンドから参加されている三菱UFJキャピタル株式会社も追加投資を行っている。そして応募超過となった本ラウンドにはこれら日本の投資家と併せて、DiscGenics の取締役そして従来からの同社株主も数多く参加されている。本ラウンドの実施で同社がこれまでに調達した資金の累計額は71百万米ドル超(71億円超)となった。

このたび調達した資金は、他家由来の椎間板細胞治療用注入剤(IDCT)を治験薬として、変形性椎間板症(DDD)を対象とした日米同時進行中の両臨床試験実施費用、同治験薬の日米上市に向けた事業化費用、そして米国ソルトレイクシティ(ユタ州)に位置する同社製造施設のスケールアップ・スケールアウト費用に充てる予定である。

DiscGenicsの会長・社長であるフラッグ・フラナガン氏は、「本ラウンドにおける投資家からのご支援、そしてお寄せいただいた多くの関心を非常に嬉しく思っており、深く感銘を受けております」とコメントしており、自社の役職員に関しても「ここ数年にわたり、2つの国で臨床現場にIDCTを供給できるよう、そして両国における上市後需要に応えるための製造施設建設が予定通り進むよう、資金・資源そして多大な労力を効率よく回していただいたことに対し、感謝の気持ちでいっぱいです」とつづいた。

また、今回の資金調達実施に伴い、DiscGenicsでは新たに取締役2名を選任した(下記参照)。

コーリン・リー・ノビック:ノビック氏は、日本国内再生医療等製品関連コンサルティング兼アドバイザリーのリーディング・カンパニーであるCJ PARTNERS株式会社の代表取締役(兼創設者)であり、本ラウンドのリードを取ったシーズ・インベストメントの利益を代表するため、創設者である城野親徳によって選任された。ノビック氏は自身の選任について「まだまだ世界的に大きなアンメット・メディカル・ニーズが多いDDDですが、高齢化が進む日本でのニーズは特に顕著と思われます。DiscGenicsでは、この病態を治療するための革新的な生物学的アプローチを開発しており、慢性的な腰痛を治療するこれまでにない疾患修飾薬オプションへとつながる可能性を秘めております。また、再生医療関連の法規制・制度で世界を牽引している日本での開発にもフォーカスをしており、そのような企業の取締役として選任されたことを大変光栄に思っております。」とコメントした。

ナジーブ・トーマス博士(医学):トーマス先生は、ニューオーリンズ(ルイジアナ州)のサザン・ブレイン & スパインで診療を行っている国際的に認められた脳神経外科医であり、同施設で脊椎変性疾患の治療に励んでいる。今回の選任に関してトーマス先生は「私は数年前からDiscGenicsに投資をしており、長く同社の技術を支持しております。そして、IDCTは様々な意味でDDD患者に新たな希望を与える治療と信じております。IDCTが前臨床試験の結果と同様な形で椎間板の炎症の減少と椎間板高の回復を含む転帰をヒトの試験でも見せることができた場合、DDD治療に大きな変化が訪れると思います。具体的には患者に対して疼痛軽減・障害減少を提供することができ、最終的には疼痛薬使用および手術介入を要する事例の減少につながる可能性があると思っております。」と述べている。

現在DiscGenicsは日米において、同時進行且つ各々の国の規制当局管轄で単一レベル腰椎椎間板変性症を患う被験者に対するIDCT の安全性・有効性を評価する2つの多施設共同。無作為化・コントロール対照・盲検下試験を実施している。米国における試験では既に全60例への投与が終了しており、安全性上の問題は報告されていない。日本では、1つ目の安全性評価を通過しており、試験への被験者登録は現在も進行中である。

変形性椎間板症(DDD)について

DDDは、椎間板内の細胞外マトリックス崩壊およびは炎症を伴う慢性的な進行性疾患である。多くの場合DDDには「慢性的な腰痛」が伴い、この種類の腰痛は世界で最も多い障害の要因と言われている(1)。また、米国においては癌の痛みに使用される分を除けば、最もオピオイド鎮痛剤が処方される重篤な疾患でもある(2)。そして毎年、世界人口の3.63%に相当する人(約266百万人)が腰椎椎間板変性症として診断されており(3)、米国(及びカナダ)においては現在24百万人が患っているとされている(3)ことから、1年間で米国の医療制度にかかる負担は1千億ドル超と推計されている(1)。このため、医療経済はもちろんのこと、患者様一人一人にも重い負担がかかる疾患である。日本国内においては、年間で約16万人に対して腰椎への手術介入が行われているとされており(5)、変形性腰椎症の潜在患者数は30百万人超と推定されている(4)。

DiscGenicsについて

DiscGenicsは、脊椎関連変性疾患を患う患者の疼痛緩和および機能改善をする再生医療等製品の開発に注力する臨床開発段階にある未上場バイオベンチャー企業である。世界で唯一椎間板疾患を治療するための椎間板由来他家細胞治療製剤を開発する企業として、腰痛に悩む数多くの患者を治療するユニークなポジションを有している。同社最初の開発品目であるIDCTに含まれる他家·相同利用のディスコジェニック細胞は、椎間板組織由来の前駆細胞であり、手術を伴わない注入剤として投与されるため、低侵襲な方法で軽度から中程度の変形性椎間板症の組織再生を促す可能性を秘めている。

より詳しくは、同社ホームページ参照<www.discgenics.com/home-ja>

参考資料

1. Hoy, D., March, L., Brooks, P., et al. The global burden of low back pain: estimates from the Global Burden of Disease 2010 study. Ann Rheum Dis. 2014;73(6):968-974. 

2. Ringwalt, C., Gugelmann, H., Garrettson, M., et al. Differential prescribing of opioid analgesics according to physician specialty for Medicaid patients with chronic noncancer pain diagnoses. Pain Res Manag. 2014;19(4):179-185. 

3. Ravindra, V.M., Senglaub, S.S., Rattani, A., et al. Degenerative lumbar spine disease: Estimating global incidence and worldwide volume. Global Spine J. 2018;8(8):784-794. 

4. Yoshimura N, Muraki S, Oka H, et al. Prevalence of knee osteoarthritis, lumbar spondylosis, and osteoporosis in Japanese men and women: the research on osteoarthritis/osteoporosis against disability study. J Bone Miner Metab. 2009;27(5):620-628. 

5. Yano Research Institute. Medical Bionics (Artificial Organs) Market 2019 report. March 2020. https://www.yano.co.jp/market_reports/C61118800.

 

問合せ先

リンゼー・サクソン(英語)

lindsey@discgenics.com

or

コーリン・リー・ノビック(日本語)

colin.lee.novick@cj-partners.com

DiscGenicsが日本国内で実施中の変形性椎間板症を対象とする臨床試験において 第1回独立データモニタリング委員会(IDMC)安全性評価を通過

2020年01月07日(火)

ソルトレイクシティ(ユタ州)・東京:脊椎関連変性疾患に伴う疼痛緩和および機能改善を目的とした再生医療等製品の開発をする臨床開発ステージのバイオベンチャーであるDiscGenicsは、慢性的な腰痛の主な原因の1つでもある軽度から中程度の変形性椎間板症(DDD)の日本人被験者を対象とし、他家由来の椎間板細胞治療用注入剤(IDCT)を用いる二重盲検試験が第1回安全性評価を通過したと本日発表した。

IDCTは、生物医科学的に加工を施した椎間板由来前駆細胞(通称「ディスコジェニック細胞」)を用いた、他家・相同利用の細胞治療法である。注入剤であるため、低侵襲な形で軽度から中程度のDDDにおいて組織再生を促す可能性を秘めている。

IDCTの安全性および有効性を評価する臨床試験(2用量・Sham対照・二重盲検・並行群間比較)は、今年より日本国内に位置する6つの大学病院において、単一高位DDD(有症状)患者を対象に実施されている。

この度の評価では、独立データモニタリング委員会(IDMC)が非盲検下でIDCT群(低用量群・高用量群)或いはSham群に無作為に組入された被験者5例の安全性データを検証した。この結果、安全性上の問題は確認されず、治験実施計画書に変更を加えない形で臨床試験の続行が可能とIDMCは判断した。

DiscGenicsの会長・社長であるフラッグ・フラナガンは、今回の結果に関し「IDCTは、慢性的な腰痛に苦しむ人々に革新的な治療オプションを提供する可能性を秘めておりますため、第1回のIDMC安全性評価を通過することができ、再度臨床試験に患者の組入を開始できることを大変嬉しく思っております。」とコメントをしており、「今回の臨床試験では、投与を受ける被験者および投与後評価をする医者が共に盲検下でありますため、両者ともに施された処置がIDCTであるのかを把握しておりません。このため、臨床現場における安全性維持のためにも、IDMCのような独立性が担保された非盲検下安全性評価を定期的に実施することは必要不可欠です。」と続いた。

変形性椎間板症(DDD)について

DDDは、椎間板内の細胞外マトリックス崩壊、炎症そして痛みを伴う慢性的な進行性疾患である。総患者数は100万人超と推計されており、日本国内においては年間で約20万人に対してDDD治療のための施術が実施されている。軽度DDDへの治療オプションとしてはリハビリ及び疼痛管理はあるものの、病状がある程度進んだDDDに対しては、疼痛の根源となっている椎間板を切除した後に上下の椎骨を融合する施術などの侵襲性が高い治療オプションしか残されていない場合が多々ある。しかしながら、これら施術の成功率は決して高いわけではなく、施術後に上下の椎体に変性を誘発させる結果につながる可能性を秘めている。

日本国内で実施中の臨床試験について

日本で実施されている臨床試験は、腰椎椎間板変性症患者(有症状)を対象とした 、無作為・多施設共同・Sham対照・二重盲検並行群間比較法によってIDCTの安全性と有効性を評価する目的があり、国内6つの施設に渡り計38例の被験者を組み入れるものとなっている。選択基準に該当し除外基準に抵触しない被験者は、IDCT低用量群(n=15)・IDCT高用量群(n=15)・Sham群(n=8)のいずれかに振り分けられ、症状を有する患部に単回投与を受ける。投与後の被験者は、6ヶ月間の二重盲検観察期を経て、更なる6ヶ月間の継続観察期で評価される。

本治験は、医薬品医療機器総合機構(PMDA)への治験届を提出後に開始された臨床試験であり、条件付き早期承認制度を駆使して日本国内での上市を目指す予定である。

詳しい試験内容はこちらを参照

現在DiscGenicsは、アメリカでも腰椎椎間板変性症患者(有症状)を対象とした無作為・多施設共同・溶媒対照・プラセボ対照・二重盲検並行群間比較法によってIDCTの安全性と有効性を評価する第Ⅰ/Ⅱ相試験を実施している。同試験は、米国食品医薬品局(FDA)管轄下で実施されており、同局へ新薬臨床試験開始届(IND)を提出して開始されている。また、上市の際は同局に対し生物学的製剤承認申請書(BLA)を提出する予定である。なお、同試験は既に独立データモニタリング委員会による最後の安全性評価を通過しており、被験者の最終組入ステージまで進行している。

DiscGenicsについて

DiscGenicsは、脊椎関連変性疾患を患う患者の疼痛緩和および機能改善をする再生医療等製品の開発に注力する臨床開発段階にある未上場バイオベンチャー企業である。世界で唯一椎間板疾患を治療するための椎間板由来他家細胞治療製剤を開発する企業として、腰痛に悩む数多くの患者を治療するユニークなポジションを有している。同社最初の開発品目であるIDCTに含まれる他家·相同利用のディスコジェニック細胞は、椎間板組織由来の前駆細胞であり、手術を伴わない注入剤として投与されるため、低侵襲な方法で軽度から中程度の変形性椎間板症の組織再生を促す可能性を秘めている。

より詳しくは、弊社ホームページ参照<www.discgenics.com/home-ja>   

DiscGenicsの変形性椎間板症治療用再生医療等製品がFDAよりファストトラック指定を取得

2019年08月26日(月)

ソルトレイクシティ(ユタ州):臨床開発段階にあるバイオベンチャー企業であり、脊椎関連変性疾患を患う患者の疼痛緩和および機能改善をする再生医療等製品の開発に注力するDiscGenics, Inc.は、日米において開発中のIDCTがアメリカ食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)よりファストトラック指定されたことを本日発表した。慢性的な腰痛の主な原因の1つである変形性椎間板症由来の疼痛の緩和および障害の改善を目指すIDCTは現在、規制当局管轄下の臨床試験で日米において開発されている細胞治療製剤である。 

ファストトラック指定制度は、重篤または生命を脅かす恐れのある疾患およびアンメットメディカルニーズの高い疾患に対して、治療効果が期待される新薬をFDAが優先的に審査する制度であり、この指定を取得することで、FDAと協議機会をより多く与えられ、新薬の開発ならびに審査を促進することができる。 

指定取得に関し、DiscGenicsのCEO兼会長であるフラグ·フラナガン氏は「弊社がこれまでに収集してきた有力な前臨床(1)および安全性データに裏付けられた朗報であり、治療オプションに欠ける腰痛をFDAが重篤な疾患として認識していることを示唆している」とコメントした。また、「弊社はこれまで、既存規制の枠組みの中で可及的速やかにIDCTを患者様に届ける努力をしてきており、この指定取得によって当該努力に対し、以前にも増してコミットして行きたい思いである」ともコメントしている。

IDCTに含まれる他家·相同利用のディスコジェニック細胞は、椎間板組織由来の前駆細胞であり、注入剤であるため、低侵襲な方法で軽度から中程度の変形性椎間板症の組織再生を促す可能性を秘めている。また、他家の細胞治療製剤であるIDCTは、アメリカ公衆衛生法(PHSA:Public Health Service Act)セクション351に基づきFDA生物製剤評価研究センター(CBER:Center for Biologics Evaluation and Research)の管轄下にある。このためDiscGenicsは、厳重な新薬開発プロセスを設けており、治療効果を臨床評価しつつ、cGMP製造によって細胞治療開発に必要なロット間の品質および安全性を担保している。 

IDCTは、cGMP環境下で製造され、使用前に広範囲な検査(含む同定·力価·安全性·純度)を受けている。DiscGenicsでは現在、上市前の製造プロセスのスケールアップを実施している。フラナガン氏と共にララ·シルバーマン氏(シニア·ディレクター)が、弊社の米国ユタ州ソルトレイクシティにある研究ラボからこれらについて紹介している。

現在DiscGenicsは、日本および米国においてIDCTを評価する個別の多施設共同·コントロール下·無作為化·二重盲検試験を実施している。米国においては、新薬臨床試験開始届(IND:Investigational New Drug application)を提出し臨床試験を開始しており、上市前には生物学的製剤承認申請書(BLA:Biologic License Application)を提出する予定である。また、日本における臨床試験は、医薬品医療機器総合機構に提出した治験計画届出に基づき実施している。両試験の主要評価項目は安全性であり、有効性の主

要評価項目は痛みの軽減度合いである。また、副次評価項目として障害の改善および画像診断項目の改善を設定している。なお、米国の臨床試験では既に低用量コホートにおける安全性が確認されており、日米両試験において現在も被験者の募集を行なっている。

慢性腰痛および変形性椎間板症について

慢性的な腰痛は、世界で最も多い障害の要因であり(2)、米国においては、がんの痛みに使用される分を除けば、最もオピオイド鎮痛剤が処方される重篤な疾患である(3)。また、米国では成人の12%~30%が患う疾患と言われており(4)、1年間で同国の医療制度にかかる負担として1千億ドル超と言われている(2)。このため、医療経済はもちろんのこと、患者様一人一人にも重い負担がかかる疾患である。慢性腰痛に悩む患者の約40%は、椎間板の変性を伴う慢性的かつ進行性の疾患である変形性椎間板症を患うとされている(5)(6)(7)。

DiscGenicsについて

DiscGenicsは、脊椎関連変性疾患を患う患者の疼痛緩和および機能改善をする再生医療等製品の開発に注力する臨床開発段階にある未上場バイオベンチャー企業である。世界で唯一椎間板疾患を治療するための椎間板由来他家細胞治療製剤を開発した企業として、腰痛に悩む数多くの患者を治療するユニークなポジションを有している。同社最初の開発品目であるIDCTに含まれる他家·相同利用のディスコジェニック細胞は、椎間板組織由来の前駆細胞であり、手術を伴わない注入剤として投与されるため、低侵襲な方法で軽度から中程度の変形性椎間板症の組織再生を促す可能性を秘めている。
より詳しくは、弊社ホームページ参照<www.discgenics.com/home-ja>

参考資料

1. Silverman, L., Dulatova, G., Tandeski, T., Erickson, I., Lundell, B., Toplon, D., Wolff, T., Howard, A., Chintalacharuvu, S., Foley, T. In Vitro and In Vivo Evaluation of Discogenic Cells, An Investigational Cell Therapy for Disc Degeneration. The Spine Journal, published online 2019 Aug 20.

2.  Hoy, D., March, L., Brooks, P., Blyth, F., Woolf, A., Bain, C., Williams, G., Smith, E., Vos, T., Barendregt, J., Murray, C., Burstein, R., and Buchbinder, R. The global burden of low back pain: estimates from the Global Burden of Disease 2010 study. Ann Rheum Dis 73, 968, 2014. 

3.  Ringwalt, C., Gugelmann, H., Garrettson, M., Dasgupta, N., Chung, A.E., Proescholdbell, S.K., and Skinner, A.C. Differential prescribing of opioid analgesics according to physician specialty for Medicaid patients with chronic noncancer pain diagnoses. Pain Res Manag 19, 179, 2014. 

4.  Davis, M.A., Onega, T., Weeks, W.B., and Lurie, J.D. Where the United States spends its spine dollars: expenditures on different ambulatory services for the management of back and neck conditions. Spine (Phila Pa 1976) 37, 1693, 2012. 

5.  Freemont, A.J. The cellular pathobiology of the degenerate intervertebral disc and discogenic back pain. Rheumatology (Oxford) 48, 5, 2009. 

6.  Anderson, D.G., and Tannoury, C. Molecular pathogenic factors in symptomatic disc degeneration. Spine J 5, 260S, 2005.

7.  Zhang, Y.G., Guo, T.M., Guo, X., and Wu, S.X. Clinical diagnosis for discogenic low back pain. Int J Biol Sci 5, 647, 2009.

ディスクジェニックス、知的財産を国際的に拡張

ディスクジェニックス(株)は今日、ヨーロッパ、日本、中国、イスラエルの4つの市場で初特許が承認されたと発表した。これでアメリカ国内に加え、世界所用市場での知的財産の獲得を実現させた。 ヨーロッパでは戦略の鍵となる国で承認された。また、幅広い範囲への拡張をのため、他地域でも申請中。

ディスクジェニックス、ユタ州イノベーション賞のバイオテック部門のファイナリストとして賞賛される

ディスクジェニックスは第12回ユタ州年間イノベーション賞のバイオテック部門で3つのファイナリストのひとつに選ばれたと報告した。ファイナリストはユタ州のビジネス、政府、そして大学コミュニティーなどのエキスパート60人によって選出された。

ディスクジェニックスが細胞治療の臨床試験で使用するためにメドシションのThawSTAR(ソースター) アーリーアドプタープログラムと提携

椎間板変性による腰痛を和らげ機能を回復させる細胞治療法を開発する臨床段階再生医療会社のディスクジェニックス(株)が、凍結細胞融解の自動化における世界的リーダー企業のメドシションのThawSTAR(ソースター) アーリーアドプタープログラムと提携したと発表。